最近の断熱方法は外断熱工法をセールスポイントにしているメーカーも増えてきてメーカーやビルダーのなかには外断熱の方が優れているようにとらえられる広告もたまにあります。ところが断熱材自体の断熱性が同じならば外断熱、内断熱の違いによる性能差はほとんどないようです。外断熱工法はここ数年でメジャー化してきたので施工マニュアルがある程度あるのですが、内断熱工法は昔からの施工方法がそのまま継承されている場合がほとんどです。ところがここが問題でいままで見てきた現場で指摘のない断熱材の施工をおこなっている現場はわずかでした。メーカーが今まで現場まかせで施工マニュアルを積極的に配布しなかったのも原因だと思います。私たち管理者や施工者はもう一度施工方法を確認する必要があると思います。
断熱材に限らずただ部材を組み立ててしまうのではなく、なぜこの施工方法なのかそして思い込みで間違った施工方法を行っていないか時々立ち止まって考える余裕をもっていたいと思います。
外断熱と内断熱で選択に迷ったら家にいる時間がひとつの判断材料になります。家にいる時間が多く冷暖房をほとんど1日中稼働させることが多い家庭は外壁の蓄熱層があり室内の温度変動が少ない外断熱が向いていると考えます。逆に昼間留守がちで短時間で室内を冷やしたり暖めたりしたい場合は断熱層が室内側にあるほうが効果があると思われます。
上記がすべてではありませんがひとつに基準にはなると思いますので参考にしてください。
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