今年の初めに依頼されていたドアのキーシリンダーとケースロックの交換です。事前に刻印や実測にて得た情報からメーカーと品番を割り出してオーダーします。
アーマープレートにHORIと刻印がありますので 堀商店製であることがわかります。
まずはオーダー品のチェックです。左がケースロック、右上がキーシリンダー、右下がサムターンになります。
左が今までついていたもので右が新品です。調子が悪くなった主な原因は木製ドアの仕上げクリア塗料がケースロックに染みついたこととその為に渋くなったケースロックとキーシリンダーにオイルを注したことでゴミが付着したためです。特に精密なキーシリンダーなどは注油してはいけません。
左の古いケースロックは右のような蓋がありませんでした。部品としてあったものをつけ忘れたか右の現行品が対策されたものかは解りませんが中がむき出しなのは故障の原因になります。
レバーハンドルはまた利用するので綺麗に磨いておきます。
各部品の取りつき具合などを注意しながら組み立てていきます。古い木製のドアの場合ねじ締めに電動ドライバーは絶対に使わないこと。木ねじが空回りしたら余計な仕事が増えるだけです。
すべて取り付け終わったら動作確認をして完成です。交換前と何も変わっていないように見えるので仕事としては地味ですが既存のイメージを変えないのでオリジナルのデザインをそのまま残したい人にはお勧めです。ただし、ケースロックなどの部品が在庫されていることが前提なのでこれからドアハンドルなどを探す人はメーカー、品番を控えておくといいですよ。
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